「させていただく」について考えさせていただいたことを書かせていただく

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雑文

先日、若手社員 A さんがお客様に資料の内容を説明させていただく場に同行させていただいたのですが、どうも A さんは「させていただく」を「する」などの動詞につけさせていただくことで、丁寧な表現にできるものだと認識させていただいているようで、何を説明させていただくにもとにかく「させていただく」を語尾につけさせていただいていました。例えば「説明いたします」と言わせていただけば 9 モーラで済むところを「説明させていただきます」と言わせていただいていて、限られた時間で説明させていただく中で単純に文字数が増えさせていただいていて、しかも「させていただく」は「sase」のあたりが特に言わせていただきにくいために尋常じゃない早口で喋らさせていただかざるを得なくなっておりました。

あまりに気にならさせていただいたために説明の合間に注意させていただいたのですが、結果的に A さんは最後まで「させていただく」を改めさせていただくことなく、説明を終えさせていただきました。

テレビなどでも、特にインタビュイーの方がこういった喋り方をさせていただいていることが多く、耳にさせていただくことが多い結果、間違っていないとの考えに至らさせていただくことになるのでしょう。

言葉は進化させていただくものではありますが、発音数に対して情報量が少ないし、喋らせていただく側にも聞かせていただく側にも得がないと考えさせていただいておりますので、この文章を偶然にも読ませていただくことになった方はぜひ一考させていただけますと幸いです。